2017
「こどもトライアングル調査」とは

子どもが、最も身近に感じることばは「自分を表わすことば」と考えられます。
「今の自分を表すのは、どんなことば?」
「将来なりたい自分を表すのは、どんなことば?」
「親に言われたら、うれしいことばは?」
「友達に言われたら、うれしいことばは? 」
「こどもトライアングル調査」では、これらのことばと子どもの関わりを、
子ども自身・親・教員の3者の角度から調査することで、子どもの心、親・教員とのギャップにアプローチします。
この結果が、子どもの心を理解するサポートになれば幸いです。
この調査には、大きく3つの特長があります。

小学校1年生から中学校3年生までの9学年を、
同じ質問で調査。
これまで行われてきた子ども調査の多くは、小学校4年生以上の子どもを調査対象としていました。 従来の調査手法では、子どもの調査への回答能力から、小学校4年生程度以上を調査対象とすることが適当と考えられてきたためです。この調査では新システムの開発(特長②参照)により、この壁を崩して、小学校1年生から中学3年生と言う幅広い学年へ同一の調査を実施することを実現しました。

小学校1年生から回答可能な「新アンケートシステム」を
この調査のために開発。
これまで小学校低学年に調査する場合は、調査員が対面で調査する、学校にご協力いただき教員コントロールのもとで調査する方法が多く採られました。大人と対面する、少し緊張した状況での回答でした。 今回の調査では、「直感的な回答を促すweb画面」+「オペレーターがビデオ通話で回答をサポート」の2つを組み合わせた「新アンケートシステム」を開発。 この「新アンケートシステム」により、小学校1年生でも無理なく回答、家庭のリビングなどリラックスした環境で回答、且つ、調査対象者を全国偏りなく集めることが可能となりました。(親立ち会いのもとで調査は実施しました)

子ども、その親、教員に同じ質問をする4,600サンプルの大規模調査。3者各々の角度から見た意識のギャップを把握することが可能に。
子どもには「今の自分は?」、親・教員には「今の子どもは」と同一の質問を投げることで、3者の完全比較が可能に。 また、4600サンプル(詳細サンプル構成は後述の調査概要参照)と言う、最大クラスの調査規模により、統計的にも安定した分析が可能となっています。
博報財団こども研究所では、 今後も同じ質問を投げ続ける定点観測型のアンケート調査として継続実施する予定です。
→ 調査結果はこちら調査概要
「直感回答web画面+オペレーターサポート」新アンケートシステムにより、小学校1年生から調査対象とした調査が可能に。
具体的な調査報告
子どもへのインタビューで収集した24のことばを子ども・親・教員に同じ質問で投げ、完全比較が可能に。
呈示したことば
質問
こども | 1. 現在の自分 |
---|---|
2. 将来なりたい自分 | |
3. 父親に言われてうれしい | |
4. 母親に言われてうれしい | |
5. 男子の友達に言われてうれしい | |
6. 女子の友達に言われてうれしい | |
親 | 7. 子どもはどんな人ですか |
8. 子どもに将来どんな人になってほしいですか | |
9. 子どもが、父親に言われてうれしいと思う | |
10. 子どもが、母親に言われてうれしいと思う | |
11. 子どもが、男子の友達に言われてうれしいと思う | |
12. 子どもが、女子の友達に言われてうれしいと思う | |
13. 現在の自分 | |
14. 10年後になりたい自分 | |
教員 | 15. 子どもはどんな人ですか |
16. 子どもに将来どんな人になってほしいですか | |
17. 子どもが、父親に言われてうれしいと思う | |
18. 子どもが、母親に言われてうれしいと思う | |
19. 子どもが、男子の友達に言われてうれしいと思う | |
20. 子どもが、女子の友達に言われてうれしいと思う | |
21. 現在の自分 | |
22. 10年後になりたい自分 |
