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テーマ型調査
「みらリポ2018」

プロジェクト編OVERVIEW
学校でみつばちを飼ってみたら、こんなことが起きました。

2018/10/10 カテゴリ:
プロジェクト編

横浜市立大岡小学校6年3組の子どもたちが取り組んだ「はちブンブンプロジェクト」。学校の屋上でミツバチを飼い、その過程で学んだことや採れたハチミツを活用して、6年間お世話になった地域の人への感謝を伝えようという総合学習です。小さなミツバチと関わことから、結果的には、私たちが思いもかけないような学びの広がりがありました。自然科学への興味、地域への関心、企画やコンセプトづくり、ものづくりや伝え方に対する興味、さらに他者との関わり方から将来の夢にいたるまで......。こ の報告書では、上図のように広がった学びを3つの視点にフォーカスしてご報告します。また、授業の中で使用した、いくつかの手法を「STUDY TOOLS」としてご紹介します。

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ひとつの巣箱から、多様な学びが広がる。

前ページの図に示す通り、「はちブンブンプロジェクト」を通じた子どもたちの学びは、想定以上に多岐にわたりました。これは、自然や生き物といった、自分たちがコントロールできないものを相手にするからこその広がりだったのかもしれません。ここでは、プロジェクトの全体像を俯瞰してみます。

まずは、恐る恐るミツバチをお世話するところからはじめた子どもたち。徐々にハチの生態系への知識を深める中で、「このハチミツは何の花からできているの?」「大岡には自然はどのくらいある?」「ハチミツやミツロウを使って何ができる?」「この感動と感謝の気持ちを地域の人に伝えるにはどうしたらいい?」「イベントを企画するってどうするの?」「私の強みがいかせるところは?」......と、その関心を次々に広げていきます。ここで私たちは、「知識」×「体験」×「感動」の3要素が組み合わさると、子どもたちの興味・関心がスパイラル状に高まっていく様子を目の当たりにしました。

実際に、子どもたちに「2017年3月(プロジェクトがはじまる前)の自分」と「いま(プロジェクトを経験した後)の自分」を比べて、自分にどのような変化があったかを問う「振り返りシート」を記入してもらったところ、「ハチの知識」「発想力」「グループワーク力」に加え、「チャレンジ精神・意欲」「好奇心」といった声が多く挙がりました(図1)。

振り返りシート

同様の効果は、2017年に博報財団こども研究所が実施した定量調査結果にも表れています(図3)。「学校で生き物の世話をする機会が多い」子どもと、そのような機会がない子どもの回答を比較すると、前者のほうが、「自分の意見が持てるようになった」「自分に自信が持てるようになった」「友だち同士で助け合うことが増えた」「学ぶことが楽しくなった」といった点で、いずれも高いスコアを示しています。

今回の広く深い学びを経て、子どもたちは大きく成長しました。「知識」や「発想力」「伝える力」といったスキルの向上はとても素晴らしいことですが、特筆すべきは、それらを支える、「好奇心」や「チャレンジ精神」「自己肯定感」など、いわば子どもたちの生きる力の醸成につながる要素が多く挙げられた点です(図2)。

グループ学習を通して実感している効果

不確実かつ複雑性の増す時代にあって、自己肯定感とチャレンジ精神をいかに育て続けられるかが、大きく問われてくるのではないでしょうか?

子どもたちの成長ポイント
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