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テーマ型調査
「みらリポ2018」

プロジェクト編インタビュー 鈴木暁範先生

2018/12/25 カテゴリ:
プロジェクト編インタビュー
横浜市立大岡小学校 鈴木暁範先生「やりたいことがある」。
その気持ちが育てる主体性。
横浜市立大岡小学校 鈴木暁範先生

「やりたいことがある」。その気持ちが育てる主体性。

6年3組の担任、鈴木暁範先生の目から見て、クラスの子どもたちは、「はちブンブンプロジェクト」によってどのように変化・成長したのでしょうか?

2017年冬までに2回のイベントを開催し、試行錯誤しながらも確実にレベルアップしてきた子どもたち。さまざまな学びと成長があった中で、先生は大きく以下の3つの変化を挙げてくださいました。

ひとつ目は、自分の意見を伝えたり友だちと話したりするのが好きになってきたこと。子どもたちは、イベントも含めて限りのある時間の中で、自分の意見を伝える必要に迫られたため、どうしたら適切に・無駄なく焦点を絞って伝えられるかを学んでいきました。

ふたつ目の変化として、クラスで掲げたひとつのゴールを達成する過程で、「協力とは何か、が見えてきた」と鈴木先生は言います。「協力というのは、ゆずり合うことではなくて、言いたいことを言いながらも、一緒にいいものをつくっていくこと。だから必要があれば仲間に対して厳しいことも言えるようになってきました」

写真1

そして最後に、主体性が育ってきたこと。もともと6年3組の子どもたちは「他人に合わせてしまいがち」だったと言う鈴木先生。「もっと主張してほしい。一人ひとりがもっと自分のやりたいことを出して、積極的になってほしい」と感じていたそうです。「『私はこれをしたいから、あなたも付き合ってほしい』と仲間を引っ張っていくだけの主体性や、やりたいことがあったときに、友だちを巻き込んで実現するための語彙を育んでほしいと考えていました」

それが、プロジェクトの最中、こんなことがありました。「ミツバチを飼うにあたって、地域の方々からご理解・ご協力をいただくため、放課後に自分たちで自主的に集まって、『行くぞ!』と声を掛け合って、町内会長さんたちにチラシを配りに出かけたんです」。このような子どもたちの姿に鈴木先生は、「何を学んだかではなくて、どう学んだかという点で、すてきだな、成長しているんだな」と感じたそうです。その言葉にあるように、子どもたちにとっては「知識をつけるだけではなく、学び方も大事」なのでしょう。

鈴木先生は、子どもたちの主体性を育てるために絶対に必要なものとして、「やりたいことを持つこと」を挙げています。そしてそのためには、学校として「『学校に来たらこんなことができるんだ!』という夢を、子どもたちがひとつでも持てるような状態をつくる」ことが大切だと言います。

どんなに小さなことであっても、「楽しそう!」「やってみたい!」という興味や好奇心の対象となるものがひとつあれば、そこから学びはいくらでも広がっていくのではないでしょうか。

伝える力や協力する力といった能力を鍛えるのと同時に、その土台となる、「主体性」を育むことができるのも、自然や生き物と関わる学びだからこその効果なのかもしれません。

鈴木暁範先生プロフィール

すずきあきのり/横浜市立大岡小学校6年3組担任(2018年3月現在)。教員16年目。今回の「はちブンブンプロジェクト」は、「Hama Boom Boom! プロジェクト」代表・岡田信行さんの活動を知り感銘を受けた、鈴木先生の熱意からスタートした。
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