メニューボタン
  1. HOME
  2. 研究テーマ一覧
  3. テーマ型調査「みらリポ2017」
  4. アンケート篇11 連載第8回「子どものネットワーク」
テーマ型調査
「みらリポ2017」

アンケート篇11
連載第8回「子どものネットワーク」

2017/12/19 カテゴリ:
アンケート編

連載最終回となる本稿では、子どもが持っているネットワークについてご紹介します。

普段話をしている人

本アンケートでは、子どもが普段、どういう人と話をしているかを調べました。

<子ども調査>
Q.あなたが、ふだんお話している人を教えてください。以下の中で、ふだんお話している人すべてに○をつけてください。(○はいくつでも)
図1

まず、友だち・知り合いについては、「同じ小学校の同学年(99.1%)」「同じ小学校の他学年(70.0%)」「別の小学校の同学年(50.3%)」「別の小学校の他学年(36.6%)」「中学生以上(38.8%)」という結果で、「別の小学校の同学年(男子55.5%/女子45.0%)」については、女子よりも男子の方がよく話していました。

家族や親戚については、「父母(98.1%)」「兄弟姉妹(76.6%)」「祖父母・曾祖父母(70.5%)」「いとこ(40.5%)」「その他の親戚(29.5%)」。そもそもの兄弟の有無もありますが「兄弟姉妹(女子80.3%/男子73.0%)」とはやや女子の方がよく話をしていました。

それ以外の大人については、「学校の先生(80.1%)」「習い事の先生(57.1%)」「近所の大人(35.1%)」。他には「外国人の友だち(10.1%)」「外国人の大人(9.5%)」「ネット上でやり取りする人(2.8%)」でした。

<子ども調査>
Q.あなたが、ふだんお話している人を教えてください。以下の中で、ふだんお話している人すべてに○をつけてください。(○はいくつでも)
図2

この結果を都市部と地方とで比較してみると、「別の小学校の同学年(都市部53.0%/地方47.5%)」「別の小学校の他学年(都市部39.5%/地方33.8%)」「中学生以上(都市部42.8%/地方34.8%)」と、都市部の方が、違う学校の友だちや知り合いと普段から話している傾向が見られました。 家族や親戚については、「兄弟姉妹(都市部82.0%/地方71.3%)」「その他の親戚(都市部34.5%/地方24.5%)」は都市部の方が、「祖父母・曾祖父母(地方73.8%/都市部67.3%)」は地方の方が、普段からよく話している傾向でした。

「習い事の先生(都市部65.8%/地方48.5%)」「近所に住んでいる大人(都市部43.5%/地方26.8%)」「外国人の友だち(都市部16.3%/地方4.0%)」「外国人の大人(都市部11.8%/地方7.3%)」も、総じて都市部の方が普段から話をしている傾向でした。

以上を踏まえると、都市部の子どもの方が、居住地の人口が多く人口密度も高い分、日頃から子ども・大人ともに多様な人と接する機会があるという傾向が読み取れます。

相談や悩みを話す人

同じ項目について、相談や悩みを話す人についても聴取しました。

<子ども調査>
Q.あなたはふだん、相談ごとや悩みごとがあるとき、だれとお話しますか?あてはまる人すべてに○をつけてください。(○はいくつでも)
Q.○をつけた人全部の中から、とくに相談ごとや悩みごとを話しやすいと思う順に1~3の順位をつけてください。
図3

結果は「父母(84.9%)」「同じ学校の同学年(78.9%)」「学校の先生(33.1%)」「兄弟姉妹(31.8%)」「祖父母・曾祖父母(29.4%)」が主な相談相手で、そのうち「最もよく話す相手」は「父母(49.8%)」「同じ小学校の同学年(32.2%)」が中心でした。

<子ども調査>
Q.あなたはふだん、相談ごとや悩みごとがあるとき、だれとお話しますか?あてはまる人すべてに○をつけてください。(○はいくつでも)
Q.○をつけた人全部の中から、とくに相談ごとや悩みごとを話しやすいと思う順に1~3の順位をつけてください。
図4

男女別に見ると、「同じ学校の同学年(女子84.5%/男子73.3%)」は女子の方が、「学校の先生(男子35.8%/女子30.5%)」「祖父母・曾祖父母(男子35.3%/女子23.5%)」は男子の方がよく相談をしている傾向でした。最もよく相談する人については、「父母(男子56.2%/女子43.2%)」は男子、「同じ学校の同学年(女子38.8%/男子25.8%)」は女子の方がよく相談をしていました。

小学校と地域の関わりの影響

子どもの普段のネットワークに対する、アンケート編08でご紹介した「小学校と地域との関わりの影響」もご紹介します。

<子ども調査>
Q.あなたが、ふだんお話している人を教えてください。以下の中で、ふだんお話している人すべてに○をつけてください。(○はいくつでも)
図5

まず、普段話している人については、小学校と地域の関わりが多い子どもたちの方が、関わりがない子どもたちに比べて、ほとんどの項目で10ポイント以上スコアが高くなっています。特に「近所の大人(高頻度46.8%/なし29.9%)」「中学生以上の友だち・知り合い(高頻度51.8%/なし35.8%)」「その他の親戚(高頻度38.3%/なし24.5%)」は15ポイント近く高いスコアで、そういった地域の子どもたちは、同じ学校や身近な家族をこえたネットワークが豊富であることがうかがえます。

<子ども調査>
Q.あなたはふだん、相談ごとや悩みごとがあるとき、だれとお話しますか?あてはまる人すべてに○をつけてください。(○はいくつでも)
Q.○をつけた人全部の中から、とくに相談ごとや悩みごとを話しやすいと思う順に1~3の順位をつけてください。
図6

同様に、相談や悩みを話す人についても、小学校と地域の関わりの影響を見てみました。その結果、「父母(高頻度92.9%/なし82.5%)」「祖父母・曾祖父母(高頻度41.8%/なし26.8%)」「学校の先生(高頻度41.1%/なし29.5%)」について、小学校と地域の関わりが多い子どもたちの方が、関わりのない子どもたちよりも10〜15ポイント高いスコアでした。 どういうメカニズムでこのような違いが出ているかについては更なる検証が必要ですが、小学校と地域の関わりが密な地域の子どもたちは、身近な家族や学校の先生との結びつきが強い傾向があると言えそうです。

子どもを取り巻くネットワークは、やはり身近な家族や同じ小学校の友達や先生が中心でしたが、今回のアンケート結果と通じて、以下のような特徴も明らかになりました。

  • 地方よりも都市部の方が、普段から多様な人と関わり合う傾向にある
  • 悩みの二大相談相手である「父母」「同じ小学校の同学年の友だち」について、男子はより「父母」に、女子はより「同じ小学校の同学年の友だち」に、悩みを相談する傾向がある
  • 小学校と地域の関わりが多い地域では、身近な家族や同じ小学校という範囲を超えた付き合いが多い傾向がある
  • 小学校と地域の関わりが多い地域では、身近な家族や小学校の先生と関係が深い(悩みなどを相談しやすい)傾向がある
  • 全8回の連載とコラムを通じてご紹介した以外にも、本アンケート調査では、子ども・保護者・教員を取り巻く実態を多面的に調べています。ぜひ、公開データをご活用いただけますと幸いです。ここまでリポートをご覧いただき、ありがとうございました。

PAGE TOP