博報財団こども研究所

みらリポアンケート編01

アンケート調査「こどもと地域調査」
ダイジェスト&データ

「こどもと地域調査」に関する3者比較調査

 博報財団こども研究所では、2016年のテーマ「地域を動かす、子どものパワー!」のもと、「こどもと地域調査」を実施いたしました。
全国の子ども・保護者・教員を対象に、「ことばの力」「他者ともに生きる力」「地域との関わり」など、さまざまな角度から調べ、分析しています。

<調査概要>

対象者
・東京・大阪・青森・高知の小学5~6年生800名
・東京・大阪・東北地方・四国地方の小学5~6年生の保護者830名
・47都道府県の小学校教員(担任もしくは副担任)207名
調査期間
・子ども:2016年8月26日~9月28日
・教員・保護者:2016年9月5日~9月12日
手法
・子ども:訪問留置調査
・教員・保護者:インターネット調査
調査の目的は、以下の二つです。
・子どもたちの「ことばの力」と「ともに生きる力」の実態を把握する。
・子どもおよび学校と地域の関わりについて、その実態と効果を把握する。

※博報財団こども研究所の母体である博報財団は、次代を担う子どもたちにとって重要な力として、
以下の要素からなる「ことばの力」と「ともに生きる力」の育成への貢献をビジョンとして掲げています。

・「ことばの力」
- 「感じる力」: 豊かな感受性と発想力/他者の気持ちを想像し共感する力
- 「考える力」: 自分の思考を深める力/自ら主体的に考え、行動する力
- 「表現する力」: 自分の考えを伝える力/自分らしく豊かに表現する力
・「ともに生きる力」
- 「自己肯定感」: 自分らしさと自信を持つこと/自分を大切に思えること
- 「他者の理解・尊重」: 他者を大切にできること/多様な価値観の他者を理解し関係を築けること

ここでは、調査結果の一部から10個の気づきをご紹介します。

子どもたちの「ことばの力」と「ともに生きる力」の実態

01保護者や教員が思う以上に、
子どもの「考える力」は高い

「ことばの力」を構成する「感じる力」「考える力」「表現する力」のそれぞれを具体的な内容に落とし込んだ項目が、子どもたちにあてはまるかどうかの評価を子ども・保護者・教員の3者で比較したところ、「大人が言うことでも本当に正しいか考えてみる」「新しいことをやるときは自分なりに考えて行動する」といった「考える力」は、大人が認識している以上に子どもたちの自己評価が高いことが分かりました。

ふだんのあなた(お子さま/クラスの児童たち)の行動や考え方に、あてはまると思うものすべてに○をつけてください。

02自分とは考え方の違う友だちと、
話し合って答えをみつけることが苦手

「ともに生きる力」を構成する「他者の理解・尊重」を具体的な内容に落とし込んだ項目に、子どもたちが「あてはまる」(4段階評価のいちばん上)と答えた割合を見ていくと、「いろいろなタイプの人と友だちになれる」(48%)「意見が合わない人の話でもきちんと聞く」(45%)と比べて、より高い対人能力が求められる「自分とは違う考え方に興味を持つ」(36%)「考えが違っても話し合って答えを見つける」(32%)は10~15pt低い水準にとどまることが分かりました。

ふだんのあなたの行動や考え方にどれくらいあてはまるか、それぞれひとつだけ○をつけてください。
あてはまる/ややあてはまる/あまりあてはまらない/あてはまらない)

※あてはまるに○をつけた人の割合

03「今の自分が好き」と断言できる子どもはおよそ3人に1人

「ともに生きる力」を構成する「自己肯定感」を具体的な内容に落とし込んだ項目に、子どもたちが「あてはまる」(4段階評価のいちばん上)と答えた割合を見ていくと、「今の自分が好き」と言い切れる(「あてはまる」と答える)子どもの割合は、他の項目(50%前後)よりも低く33%にとどまることが分かりました。

ふだんのあなたの行動や考え方にどれくらいあてはまるか、それぞれひとつだけ○をつけてください。
あてはまる/ややあてはまる/あまりあてはまらない/あてはまらない)

※あてはまるに○をつけた人の割合

04男の子は「自己肯定感」が高く、
女の子は「他者理解・尊重力」が高い

「ともに生きる力」を構成する「自己肯定感」と「他者の理解・尊重」のそれぞれを具体的な内容に落とし込んだ項目に、子どもたちが「あてはまる」(4段階評価のいちばん上)と答えた割合を男女別に見ていくと、男の子は「今の自分が好き」(38%)「自分を大切に思う」(53%)「自分には良いところがある」(50%)など「自己肯定感」が女の子よりも高く、女の子は「意見の合わない人の話も聞く」(53%)「困っている人を助ける」(57%)など「他者の理解・尊重」が男の子よりも高い傾向にあることが分かりました。

ふだんのあなたの行動や考え方にどれくらいあてはまるか、それぞれひとつだけ○をつけてください。
あてはまる/ややあてはまる/あまりあてはまらない/あてはまらない)

※あてはまるに○をつけた人の割合

05子どもも保護者も、
「理想の大人像」は「思いやりがあるやさしい人」

子どもには「将来なりたい大人像」を、保護者には「子どもに将来なってほしい大人像」を、それぞれ自由回答形式で聞き、その回答を要素分解(見た目、性格、暮らしぶりなど)して出現率を見たところ、子どもの性別や母親か父親かに関わらず、すべて「思いやりがある/優しい/親切」がトップに挙がりました。また、その傾向は男の子(に対して)よりも女の子(に対して)の方が、より強いことが分かりました。

<子ども調査>
Q. あなたは、将来どんな大人になりたいですか?性格や見た目、しょく業、くらし方など、どのようなことでもよいので、できるだけくわしく教えてください。
<保護者調査>
Q. お子さまに将来どのような大人になってほしいと思いますか。

06約6割の子どもが、
「テレビ」から最も”ことば”への影響を受けている

子どもたちに「いちばんたくさんことばを見たり聞いたりしていると感じるメディア」を聞いたところ、「テレビ」(60%)が圧倒的なトップでした。次点は「ゲーム」(10%)「ネット動画」(7%)で、「マンガ」(6%)「本」(4%)などの書籍をわずかに上回りました。

以下の中で、あなたが「いちばんたくさんことばを見たり聞いたりしている」と感じるのはどれですか?

子ども・学校・地域の関わり方の実態とその効果

07学校と地域が多様に関わる中で学ぶ子どもは、
「ことばの力」が約10pt高い

学校と地域とが関わりながら学ぶ(地域の大人が学校に来て一緒に活動をするなど)ことがあると答えた子のうち、特に関わり方の種類が多い子どもたち(以下、「学校と地域が多様に関わる中で学ぶ子どもたち」)と、そういった機会がないと答えた子どもたちを比較したところ、学校と地域とが多様に関わる中で学ぶ子どもたちは、「ことばの力」を具体的な内容に落とし込んだ項目の多くで、平均して約10ptスコアが高いことが分かりました。

ふだんのあなたの行動や考え方に、あてはまると思うものすべてに○をつけてください。

08学校と地域が多様に関わる中で学ぶ子どもは、
「ともに生きる力」が約8pt高い

「ともに生きる力」を構成する「自己肯定感」と「他者の理解・尊重」のそれぞれを具体的な内容に落とし込んだ項目に、子どもたちが「あてはまる」(4段階評価のいちばん上)と答えた割合を見ていくと、学校と地域が多様に関わる中で学ぶ子どもは、多くの項目で、学校と地域とが関わる中で学ぶ機会のない子どもよりも、平均して約8ptスコアが高いことが分かりました。

ふだんのあなたの行動や考え方にどれくらいあてはまるか、それぞれひとつだけ○をつけてください。
あてはまる/ややあてはまる/あまりあてはまらない/あてはまらない)

※あてはまるに○をつけた人の割合

09コミュニティ・スクールに通う子どもの保護者は、
普段の地域との関わりが約13pt高い

普段の地域との関わり方を尋ねる項目に、保護者が「あてはまる」(4段階評価のいちばん上)と答えた割合を、子どもが通う学校と地域との関わり度合いのより明確な指標である「コミュニティ・スクール指定」の有無で比較して見ていくと、コミュニティ・スクール指定されている学校に通う子どもの保護者は、そうでない子どもの保護者よりも全ての項目で平均して約13ptスコアが高いことが分かりました。

あなたの、ご自分が住んでいる地域とのかかわり方についてうかがいます。それぞれ、あてはまるものをひとつずつお選びください。
あてはまる/ややあてはまる/あまりあてはまらない/あてはまらない)

※あてはまるに○をつけた人の割合

10コミュニティ・スクールの教員は、
教職に対する満足度や意欲が約15pt高い

教員の仕事に対するモチベーションに関する項目に、教員が「あてはまる」(4段階評価のいちばん上)と答えた割合を、子どもが通う学校と地域との関わり度合いのより明確な指標である「コミュニティ・スクール指定」の有無で比較して見ていくと、コミュニティ・スクール指定されている学校の教員は、そうでない学校の教員よりも、多くの項目で平均して約15ptスコアが高いことが分かりました。

下記の事項について、あなたの意識・行動に最も近いものをそれぞれお答えください。
あてはまる/ややあてはまる/あまりあてはまらない/あてはまらない)

※あてはまるに○をつけた人の割合

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