博報財団こども研究所

みらリポとは?

テーマ型調査「みらリポ」

博報財団こども研究所は、子どもたちの「ことばの力」「未来を生きる力」に関連する調査・研究・実践を行い、そこで発見した知見を広く世の中のみなさまに発信・共有してまいりたいと思います。

調査活動のひとつ「みらリポ(みらいリポート)」では、年ごとに子どもたちの「ことばの力」「未来を生きる力」に関わるテーマを掲げ、多様な調査手法で探求します。2016年は「地域を動かす、子どものパワー!」をテーマに定量調査や授業実践を通じた調査を展開しました。

2016年テーマ
「地域を動かす、子どものパワー!」

学校と地域・社会が、
もっともっと、つながったら?

「コミュニティ・スクール(※)」や「社会に開かれた教育課程」といった言葉が、
新しい教育のあり方として注目を浴びています。
学校と地域・社会が、もっともっとつながったら、
子どもたちの学びはどう変わるのだろう。
博報財団こども研究所は、そんな問いに対して、小学校の先生や
地域の方々とともに授業を考え、取り組み、
子どもが学ぶ姿をできるかぎりの力で見つめ、その声を聞きたいと思いました。
このウェブサイトでは、その研究活動から見えてきた
気づきや視点をリポートしていきます。
まだまだこれから確かめていきたい点、深めていきたい点を多く残すものですが、
私たちのリポートが、教員、保護者、教育関係者など
子どもたちと未来を創る方々にとって何らかのヒントになったり、
話をはじめるきっかけになれば、これほどうれしいことはありません。

※コミュニティ・スクールとは?
「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づき、「学校運営協議会制度」を設置している学校のことを指します。「学校運営協議会制度」は、『学校と地域住民・保護者が力を合わせて学校の運営に取り組む「地域とともにある学校づくり」を進めるための仕組み』です。

3者を比較する大規模なアンケート調査と
学校現場での授業の実践。

博報財団こども研究所は2016年、「地域を動かす、子どものパワー!」をテーマに定量調査と定性調査を組み合わせ、リサーチを行いました。
定量調査では、全国の子ども・保護者・教員を対象に、アンケート調査を実施。子どもたちの「ことばの力」「他者とともに生きる力」「地域との関わり」など、さまざまな角度から調べ、分析しています。
定性調査は、「実際に授業をやってみる」という調査。静岡市立清水江尻小学校との共同研究プロジェクトとして、5年2組の9月~12月の総合学習の授業を、担任の先生・学校のみなさんといっしょに計画・実施させていただきました。学校のそばを流れる「巴川」を大切にしようという想いのもと、子どもたち自身で、地域の方々を巻き込む「そうじ大会」をゼロから立ち上げ実現した、約4ヶ月間のプロセスを密着取材しています。

調査1定量調査(アンケート調査)

対  象 小学校5~6年生男女800名
小学校1~6年生の担任・副担任207名
小学校5~6年生の父母830名
手  法 子ども:訪問留置調査
教員・保護者:インターネット調査
実施期間 子ども:2016年8月26日~9月26日
教員・保護者:2016年9月5日~12日
エ リ ア 子ども:青森県・東京都・大阪府・高知県
教員:全国
保護者:東北地方・東京都・大阪府・四国地方
調査目的 ①子どもたちの「ことばの力」「ともに生きる力」の実態を把握する。
②子どもおよび学校と地域との関わりについて、その実態と効果を把握する。
③上記内容について、“子ども・教員・保護者”間における意識の差を把握する。

定量調査資料ダウンロード

■総合報告書
子どもと地域調査 2016年【子ども/教員/保護者】(PDF)

■調査票
子どもと地域調査 2016年【子ども】(PDF)
子どもと地域調査 2016年【教員】(PDF)
子どもと地域調査 2016年【保護者】(PDF)

※著作権などについて
集計表や調査票など、博報財団 こども研究所「子どもと地域調査 」に含まれる一切の情報にかかる著作権などの一切の権利は、博報財団 こども研究所に帰属します。ユーザーの方々は、これらの情報を表示、複製、掲載、印刷などをすることができます。ただし、集計表や調査票の質問文言など博報財団 こども研究所「子どもと地域調査 」に含まれる一切の情報そのものを改変することは認められません。また、ご利用の場合には、出典として【博報財団 こども研究所「子どもと地域調査」】を必ず明記してください。

調査2定性調査(授業の実践)

対 象 校 静岡市立清水江尻小学校 5年2組
実施期間 2016年9月9日~12月16日 毎週金曜日5・6時限
総合学習の時間に実施(全14週 28コマ)
方 法 /
目 的
博報財団こども研究所メンバーが、広告コミュニケーションや地域ブランディングの知見・スキルを活用し、学校とともに授業を企画。ゲストティーチャーとなって授業に参加しました。

釣り大会・そうじ大会・絵画制作・ポスター制作の4企画を立案。投票の結果、「そうじ大会」に決定!

そうじを楽しくするアイデアとして、「ゴミ袋にキャラを描く」と「ミッションを設ける」の2案が誕生。

「企画」「アイテム」「宣伝」の3チームに分かれて作業。チーム同士の連携をとりながら準備を進める。

ゴミ袋に貼るシールの製作、宣伝ポスターの掲出など、地域の方々からさまざまな助言や協力をいただく。

11月6日(日)「江尻流そうじ大会!」本番。地域の方々など参加者約50名と巴川周辺を清掃。

大会後、もっと多くの人に活動を知らせる必要があると気づき、新聞への折り込み広告を制作。

博報財団こども研究所メンバーが社会人として、職業人として社会に出てから本当に必要な力として実感している「課題を発見し、整理・設定すること」「異なる意見の人と対話し、合意を形成すること」「タスクを整理し、スケジュールを組むこと」「組織とチームをつくって運営をし、組織全体で情報交換をし意思決定を行うこと」「アイデアを発想すること」「リソースを確保し、必要な物をつくること」「広報・宣伝などのコミュニケーションを行って、人を巻き込むこと」「イベントを実際に運営すること」「何かを行った後に、新たな課題を発見し把握すること」などを子どもたちに体感して学んでもらうべく、校長や多くの先生たちといっしょに考え、担任・水野先生とともに毎週の授業をつくりあげていきました。

博報財団こども研究所 ©公益財団法人 博報児童教育振興会